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書評:ディズニーCEOが実践する10の原則 ロバート・アイガー著

こんばんは。ジューク(@19sblog)です。
本日は2020年4月7日に発売予定のウォルトディズニーカンパニーの元CEOロバート・アイガーさんの「ディズニーCEOが実践する10の原則」を紹介します。この度とあるところより発売前の本書を提供いただき感謝です。このような素晴らしい本を発売前に読了できることは読書人冥利につきます。ということで早速内容について紹介していきましょう。

概要

第1部
第1章 下っ端時代
第2章 大抜擢
第3章 首位奪還
第4章 ディズニー入社
第5章 ナンバーツー
第6章 内紛
第7章 後継者選び

第2部
第8章 最初の100日
第9章 ピクサー買収
第10章 マーベル買収
第11章 スター・ウォーズ継承
第12章 イノベーションか、死か
第13章 正義の代償
第14章 未来への布石
付録 リーダーの原則
謝辞

初めは普通の人だった

世界中の誰もが知っているウォルト・ディズニー・カンパニーの元CEOということでとてつもないエリートを想像して読んだのですが、元々はごくごく普通の人であったことに先ず驚きました。そして2番目に入った会社=全米ネットワークテレビのABC(その前の会社はわずか一年の在籍のためほぼほぼこの会社のみ)に入社して、ABCが買収されたりということはあるにせよ殆ど一つの会社で過ごしているという事実にもとても驚きました。アメリカのグローバル企業のCEOはそれこそ何社も渡り歩くというイメージでしたので・・・

言うなれば日本でいう「叩き上げ」。出世の階段を駆け上っていったのだなと。

青年時代、ボブ青年の働くテレビ業界の内情とか、その場の空気は何となく日本のバブルの頃を思い出してしまうようなエピソードが満載でとても興味深い。中でも日本でも非常に話題になった「ツイン・ピークス」に著者がかかわっていたというのはとても興味深い。日本での公開は1991年ということですが、その頃のテレビというのは娯楽の王様でしたよね。ただいま単身赴任中でテレビのない生活をしている身としては世の移り変わりを考えずにはいられません。その時代、時代ごとに元気のある業界というのは異なってくるんだな。そして、そのスピードはここ数年でとてつもなく早くなっているのだなということに考えが行ってしまいます。「ツイン・ピークス」が流行っていた当時に私が何を見ていたかですって?

『ねるとん紅鯨団』です(笑)

いよいよディズニーに

このレベルの人にとってもディズニーってやはり憧れなんですね。ですが、ディズニーの企業文化はとても手ごわいものでした。それに必死に慣れようとする著者。そしてナンバーツーとして働きつつ頂きが見えるところまで来ました。しかしながらそこで受ける屈辱的な仕打ち。いやーこの辺りは上質の小説でも読んでいるような感覚になります。山は高ければ高いほど登った時の達成感は凄いですが、途中で嫌になって投げ出してしまってもおかしくないような状況でしたのね。社会人人生を20年以上過ごしてきて感じることはビジネス人生は順風満帆な時ばかりではないということ。それにどう耐えるのか?耐えられるだけの強さがあるのか?っていうところがとても大切になってくるのだと感じます。

買収につぐ買収

無事CEOになった著者は会社をどんどん大きくしていきます。恐らく下の立場で働いているうちから、トップに立った時に大きな仕事をするだけのイメージは持っていたのでしょうね。個人的にこの感覚ってとても大切だと思います。例えばあなたが部門のナンバー2だったりした時に、ナンバー1に不満を抱えたり文句をいいたくなることも多々あるかもしれません。ですが、私の周りのできる人たちは例外なく下の立場にいた時から自分がトップに立った時にやるべきこと、やらなければならないことをリストアップしています。そしていざトップになり権限を持った際には凄い勢いでそのやりたいことをやっています。ですからストレスもありませんし、文句などを言っている暇もない。

まとめ

経営者の書いた本としては本当に抜群に面白い一冊であると思います。特に著者の働き方はどこか日本の働き方にも通じるものがあり、とても親近感をもつことができました。テレビって本当に凄いメディアだったんだなと改めて思います。

この記事を書いている時に志村けんさんが亡くなったとのニュースに触れました。
世の中の人の悲しみ具合を見るにつけ、考えることは、

志村けんさんはテレビが娯楽の王様であった時代を否応なく思い出す存在なのではないかなと。
なのでそうした記憶が失ってしまうこと自体が悲しいのではないかと。地元が近い私はとても思い入れのあった方だけにとても悲しいです。

ご冥福をお祈りいたします。

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