読書

書評:「勝ち続ける意志力」梅原大吾著

こんにちは。ジューク(@19sblog)です。
本日はプロ・ゲーマーの梅原大吾さんの「勝ち続ける意志力」を紹介します。
プロ・ゲーマーという職業が存在することは知っていましたが、正直不勉強で良く理解していませんでした。なので、著書についても全く興味がなくノーチェックでいた。しかしながらKindle Unlimitedで梅原さんの別の著作をたまたま読んだところ一発でファンになり本書を即購入。本日読了したのでUPします。

先ず、最初にお断りしておきたいのは「たかがゲームでしょ」という方には本書は向かないです。たかがゲームでしょと言われがちなゲームの世界で先陣を切って道を切り開き世界一になった後でも努力をし続ける姿勢や、悩みながらも前に進み続けようとする実行力は必ずや何らかの参考になると思います。素直な気持ちで読みたい一冊です。そうすれば必ずや何らかのヒントを与えてもらえる良書であると思います。

概要

プロローグ
第1章 そして、世界一になった
第2章 99.9%の人は勝ち続けられない
第3章 ゲームと絶望と麻雀と介護
第4章 目的と目標は違う
第5章 ゲームに感謝
エピローグ

日本人初のプロ・ゲーマーとしての自伝

Amazonのレビューが数多く着いていることが良い本の条件ではありませんが、数多く着いているということはそれだけ多くの人の心を揺らしてきたからであると思います。本書もメチャクチャ多くのレビューが着いていますがそれはもうこの内容なら書きたくなるよなというもの。一言でいって素晴らしい。

自伝であり、青春小説であり、仕事論であり、ゲーム界の代表としての矜持であったり・・・

第1章ではゲーム好きな(というには度を越していますが)少年が世界一になるまでの軌跡を描いています。2人の子を持つ親として素直に思うところは、内心ではゲーム漬けの子供に対していろいろな思いがあったかもしれませんが、子の進む道を信じて見守ってくれたご両親て凄いということです。

私は元祖ファミコン世代なので、親との間の「ゲームばかりするな」と「勉強しろ」の間で闘っていたので良くわかります。梅原さんのご両親は本当にすごいと。それは結果論として今のような凄い人になったからではなくて、当時の時代の中でそういう判断を下したこと自体に対してです。

「勝つ」ではなく「勝ち続ける」ために

第2章では勝ち続けるために梅原さんがしている努力に関して書かれていますが、その中でとても印象に残ったのが以下の部分です。

 僕はこれまで頭の回転が速く、要領が良く、勢いに乗っていると思われる人間と何度も戦ってきたが、ただの一度も負ける気はしなかった。
 それはなぜか。彼らと僕とでは迷ってきた量が圧倒的に違うからだ。

本書P59

凄い!やられました!凡人であれば「迷い」の部分を「試行錯誤」とでも言いたくなるところですが、素直に「迷い」と書ききっちゃうところが凄いです。

仕事でも伸びていく人とそうでない人の違いってこういう部分なんだと思います。それがたまたま上手く行ったことなのか、それとも考え抜いて迷った中で出した答えなのか。それを振り返る時にどちらが成長につながるかということなんですよね。

もう一つ気になったのは以下の点。これもまた凄いです・・・

 自分を変えるとき、変化するためのコツは、「そうすることで良くなるかどううかまで考えない」ということだ。もし悪くなったとしたら、それに気づいたときにまた変えればいい。
 とにかく、大事なのは変わり続けることだ。

本書P99

この文章に出会えただけでも本書を購入した甲斐がありました。僕自身、「元を取る」という考え方はあまり好きではありませんが、こうしたフレーズに一つでも出会えればラッキー、二つ三つ出会えたらとてつもない幸せであると考えています。

そうそうそうなんですよね!何かを変えなければならないと思っていても人間、無意識に良い方に変われなければって考えてしまいますよね。でもこの文章のように必ずしも良いように変わらなくても良いと考えることで可能性は広がると思います。時は流れ続けています。また、世の中の変化のスピードがかってないほど速いこの時代だからこそこうした考え方は重要です。

挫折、ゲームを離れ麻雀と介護の世界に

本を読む中ではなぜゲームから離れようと思ったのかが分かりませんでした。ただ、恐らく年齢的なものが大きかったのではないかと思います。ゲームは若い人のもの(今は違いますが)という考えが世の中には多いでしょうし、将来やら何かを色々と考えてしまったのではないかと思います。

ただ、そこが凡人との違いなのですが、ゲームから離れてのめりこんだ麻雀の世界で3年で日本トップレベルに上り詰めてしまう!凄い、でもそれも違うなと思えばさっさと方向転換し介護の世界に飛び込むというのも何というかですね。

目的と目標は違う

第4章こそが一番勉強になった章かもしれません。付箋も貼りまくってしまいました。梅原さんは言います。「日々、成長し続ける-。」 そしてそのことを目的に据えた場合に日々の行動にどう落とし込みがされるか。

僕は人生の目的は究極的には「ハッピーに生きる」ことであると思っています。その中で日々成長したり悩んだりするわけですが、重要なのは「昨日の自分を超える」ことを意識して生きています。ですからこの成長し続けるという考え方、またそれが目的になっているといいう点は非常に共感できます。この考え方があるので例えば大会等の目標は重要でない。それよりも日々の成長を感じることの方が大事だと言い切れるのでしょうね。。。

まとめ

本書を読んで将棋の羽生善治さんの本を読んだ時に感じた気持ちを感じました。一つのことを突き詰めた人は同じようなことを語るんだな。凄い人というのは身を置いている世界を問わずとんでもない努力と思考をしているのだなと。

本書は若い人が読んでも僕のような中高年が読んでも何らかのヒントを与えて貰える棋の羽生善治さんの本を読んだ時に感じた気持ちを感じました。一つのことを突き詰めた人は同じようなことを語るんだな。凄い人というのは身を置いている世界を問わずとんでもない努力と思考をしているのだなと。

本書は若い人が読んでも僕のような中高年が読んでも何らかのヒントを与えて貰える良書です。是非読んでみてください。

では、また!

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